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食事をする少女

直接支援と間接支援

直接支援・・・対象は本人。行動を観察する中で集団や療育場面を把握し、集団生活への適応を目的に関わりを行う

間接支援・・・対象は担任の先生や本人に関わる園・学校の関係者。または教室などの環境を整えることも含む。本人の発達課題や支援方法を共有できるように提案・協議を行う。

ストーリー

・Sさん

​・保育園に通う3歳の女の子

・脳性麻痺の診断あり

関節の拘縮などが進行するとうまく動けずに食事に時間がかかったり、お友達とうまく遊べないため、食事を嫌がったり、先生とばかりいっしょにいてしまう。Sさんの親御さんもほかの親誤さんからの視線が気になる。

Sさんの目標
・関節の拘縮などが起こらないようにする。

・ほかのお友達とできるだけ同じ時間内に食事を終えるようにする

​・周囲に障害の理解を促す

直接的支援

・下肢の緊張が強くなってしまうためつま先立ちだけでなく踵にも体重をかける感覚を促すようにスポンジやタオルを使って踵で何を踏んでいるかを当てさせるゲームを行ったり、重心のコントロールを行うためバランスボールなどを使った遊びで重心のバリエーションを増やす。

・手の拘縮が強くならないようにSさんと親御さんにストレッチの指導を行い実践してもらう。

関節的支援
・周囲の親御さんが過剰な反応をしないように障害の内容やできる事、できないことをまとめお便りで通達し、それぞれの親御さんの方からお友達に内容を共有していただく事でSさんやSさんの親御さんが疎外感やいやな気持にならないように環境整備をする。

​・食事の際に自助具を選定しご提案することでほかのお友達と同じ時間内に食事ができるように環境整備を行う。

まとめ

関節の拘縮予防のストレッチが習慣化し以前より下肢の緊張が減り、食事の動作で物をこぼしたりすることが増えた。

お便りによって親御さんからの目線が和らぎ、お子様同士でSさんの動作を待つなどの心配りが見られるようになった。それに対してSさんも周りに頼ったりする場面もみられ、疎外感が軽減し、以前よりもお友達と積極的に遊ぶ場面が多くなった。

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