

直接支援と間接支援
直接支援・・・対象は本人。行動を観察する中で集団や療育場面を把握し、集団生活への適応を目的に関わりを行う
間接支援・・・対象は担任の先生や本人に関わる園・学校の関係者。または教室などの環境を整えることも含む。本人の発達課題や支援方法を共有できるように提案・協議を行う。
ストーリー
・K君
・5歳保育園に通園中
・普段は園のお友達や先生と仲良くしているが自分の思い通りにならないこ
とがあると他傷をしてしまい感情のコントロールができなくなる。
自分の場所や物への執着が強く物の貸し借りなどがうまく行えない。
Kくんの目標
相手の気持ちを汲みながら自己表現ができるようになる。
Kくんに合った発達に合わせて段階的にに物の貸し借りなどの訓練を行う。
直接的支援
他害行為や感情のコントロールができなくなった状況を調査し他傷に至った要因を分析。K君の話を傾聴しトリガーとなる要因を聞き取りしていく。
どのようにしたらいやな気持にならないかを話合い支援者とともに段階別にトレーニングしていく
例)
・ものの貸し借りの際にK君が興味がなくなったものを借してとお願いする
・K君と同じものを使い一緒に遊ぶ
・K君と違うものを使いながらK君に遊び道具を貸してみる
・遊び道具を使う時間を決める
・K君が遊んでいる途中に道具を貸してとお願いする
何度か上記の内容を繰り返しながら失敗するときにK君からなんで貸せなかったかなどを聞き取りそれに応じて条件変えながらトレーニングを行う。
関節的支援
周りのお友達に対してルールを決める
例)
・いきなり物をとらない
・貸し借りの際は許可を得るようにする
・自分のものやスペースを作り段階的に他社に貸すことができるように環境
を整える
まとめ
K君は、他害があったが本人の気持ちや要求、言いたいことを代弁してあげることで、徐々に少なくなってきた。
保育所等訪問に入る前は、クラスの集まりや、先生の話を聞く時間、手遊びや体操をする時もみんなの輪から離れて過ごしていたが、K君の意見傾聴し代弁することで他のお友達と物や場所を共有しようとすることが増えた。